「ブスのマーケティング戦略」税理士・田村麻実 著
まったく関係のなさそうな2つの単語が組み合わさったタイトルに惹かれて読んでみました。
読了後の感想は、「めっちゃおもしろかった!」です。
「自分はブス」と自虐的な表現が多く書かれていますが、それが嫌味にならない軽快な文章とざっくばらんな表現で、とても読みやすい本でした。
できれば30年くらい前に読んでおきたかった。
外見・内面どちらにも自信を持てなかった頃の自分に読んでほしいと思った1冊でした。
おもしろかったところ① 自分は「商品」である
女性にとって、容姿の良し悪しというのはかなり重要なポイントですよね。
では「ブス」であるというハンディキャップを自覚したとき、どう行動するか。
現状を理解したうえで、自分という「商品」に付加価値をつけて商品価値をあげていき、いかに「顧客(恋愛相手)」に売り込むかという視点を持つ。
商品価値をあげるために著者がとった方法が、「偏差値の高いブスになる」「おもしろいブスになる」などの方法だったそうです。
さらに「市場(周囲の環境)」が変わることで自分の商品価値も変わることにも気づき、これまでの戦略が通じないならばどうすればいいのかを考え、PDCAを回していったそうです。
これって言われてみれば完全にマーケティング戦略。
しかも非常にわかりやすい!
恋愛において、こういう視点で考えたことありませんでした。
せめて20代独身のころにこの本を読んでいたら、人生変わっていたかも(笑)
おもしろかったところ②「とりあえず」「ダメもとで」行動する
自分に自信がなければ、なかなか告白とかしづらいですよね。
でも実際行動しなければ、なにも始まらない。
若くて美人ならともかく、そうでないなら待っててもだめなんですよね。
どんどん合コンに行き、PDCAをまわしていく。
その後のデートも誘われるのを待たず、自分から誘う。
行動してみてだめだったら、軌道修正してまた次の行動を起こす。
この作者は将来の夫となる方とのお付き合いの始まり方も「とりあえずつきあいましょう!」というものだったそうです。
実際に行動することで、結婚という成果にたどりついてるんです。
この行動力は本当に見習うべきだと感じました。
行動なくして成果なし。
独身の頃、「早く結婚したーい」とか友達といつも話してたけど、行動してなかったんだからそりゃ結婚できるわけないやろー!と今になってツッコミいれたくなりました(笑)
現状を把握して、戦略を考えながら、「とりあえず」「ダメもとで」行動していく。
この考え方は恋愛や結婚だけでなく、仕事にも活かせることだと思います。
考えてばかりでは何も始まらない。
容姿というコンプレックスにいろんな要素を組み合わせることで、自分にしか作れない個性を出していく。
子供にも伝えていきたい、学びの多い本でした。
おもしろかった!