マンガというと、昔はあまり教育上よくないというイメージでした。
子供のころは親からも「マンガばっかり読んでないで勉強しなさい」と言われることもよくありましたよね。
でも今はむしろ子供に読ませたいというマンガも多くなってきたように思います。
私がこれまで読んできたマンガの中から、大人が読んでもおもしろく、子供にも読ませたいと思ったマンガについてご紹介します。
①はたらく細胞
これは人気作ですねー。
アニメ化もしましたし、いろんな企業や団体ともタイアップしています。
人間の体内にある赤血球や白血球などの細胞たちを擬人化して、人間の体の仕組みをとてもわかりやすく学べるマンガです。
赤血球が酸素を運ぶ細胞であることや、白血球が外部から侵入したウィルスを攻撃する細胞であることを擬人化でわかりやすく表現しています。
うちの子供はこのマンガを読んでいたことで、予防接種は病気をやっつけるために必要であるということを思い出しながら、病院の待ち時間を乗り切りました😁
最近増えているアニサキスやニキビなど身近なものから、最終巻では新型コロナウィルスも登場します。
病気になるメカニズムやたくさんの細胞たちの役割など、とてもわかりやすくてさらにおもしろいので、小学4年生の子供でもあっという間に全巻読破してました。
「はたらく細胞 乾癬編」という番外編は「世界乾癬デー」にあわせて企画されたもので、乾癬の認知度と理解を高めるために制作されたそうです。とても分かりやすく表現されているので、病気への理解を高めるのにはぴったりでした。
いろんなスピンオフも出版されていますが、できれば本編がもっと続いてほしかったなーと思う作品です。
②銀の匙
アルスラーン戦記などを描いている荒川弘さんの作品です。
受験に失敗した主人公が父親から離れたいという理由でまったく希望していなかった農業高校に進学。農業高校でこれまでまったく縁のなかった農業や、農家ならではの悩みを抱えた同級生たちとの交流などを経験することで、成長していくというお話です。
農業高校というだけに周りの同級生たちは実家が農家である子がほとんどですが、養鶏・酪農・農業・食品加工など得意分野がバラバラで、それぞれの得意な分野で協力しあうことでいろんなイベントや企画を作っていきます。
ストーリーは基本ギャグ調ですが、自分が育てた豚を出荷するとなったときに主人公が悩みぬいた末に出した結論を見たときは、ちょっと泣きそうになってしまいましたね。
自分が育てたかわいい豚でも、精肉されて豚丼に調理されればめちゃくちゃおいしく食べちゃったり。
今の生活では動物の命をいただいているということを実感しにくいですが、命をいただくということを教えてくれたマンガでした。
③もやしもん
これは小さな子供向けというよりは、高校生くらいからの年齢向けですが。
ふつうは目視できない菌を目で見ることができてしまうという大学生が主人公です。
しかも菌たちを見ることもできるし、しゃべることもできる(笑)
その特異体質?を見込んで発酵を研究するゼミに入ることになります。
本人は嫌がっていますが菌たちは主人公が大好きなようで、実家から主人公についてきてまるで友達のように話しかけてました。
菌たちも主人公が自分たちを見ることができ、しかも意思の疎通ができるということがわかっているので、ワインの蔵にいた菌たちが「蔵の温度が低いと伝えてくれー!」と助けを求めにきたりするなど、なかなか斬新なお話です。
私たちの身近にある発酵食品がどんな菌が発酵することで作られているのかなどもかなり詳細に紹介されますので、小さなお子さんはむずかしいですが中学高校生くらいなら大丈夫かと思います。
菌を研究している方や発酵食品を作っている方にとっては夢のようなお話ですね(笑)
納豆や日本酒など、菌たちが作ってくれたものが身近にあることを教えてくれるマンガでした。
私が子供に読ませたいマンガを3つご紹介してみました。
無理に勉強させるのではなく、マンガで楽しく知識をつけることができればいいなーと思います。苦手なものはマンガで楽しく学ぶことで、興味を持つ手がかりになってくれれば十分ですし。
あわよくば理系に進んでほしいという下心が透けてみえますが(笑)、私自身が理科や生物が好きだったのでこのようなチョイスになりました。
もちろん大人にとってもとても面白いマンガですので、ぜひ一度読んでみてください😊